コンプレッション・タイツの効果

先日の練習会で話題になったコンプレッション・タイツの効果について拾い読みしてみた。

日本でこのタイプのウエアで有名なメーカーのタイツは再度に硬い素材が使われているため、膝を曲げた後すぐにピンと伸びようとする力が働くために「膝が伸びやすい」「走りやすい」「アウピードが出る」というような感覚?がるとある大学の先生から聞いたことがある。
ではその分曲げる時に余計な力が働いて疲労するのではないか?という疑問はすぐに起こるが実際の効果は定かではない・・。

ランニングにおけるストライドの関係について書いた論文を探していたら、Compression Garmentsについての論文が多数ヒットしてきたのでついつい横道にそれていってしまった。

運動後にこの手のコンプレッション・タイツなどを着用した場合に疲労回復効果があるか?というような論文が目に付いた。

日本ではどこが一番早いのかはわからないが、ワコールのCW-Xがテーピングの機能を兼ね備えたタイツというようなコンセプトで使う人が徐々に多くなって来たような記憶がある。

そして日本での人気を一気に加速させたきっかけは『SKINS』ではないかと思う、今から8〜9年前頃でしょうか?

SKINSは運動後に着用することで疲労回復が促進されるというようなコンセプトであったように思う。

論文を見ていると、「運動後に着用した時の疲労回復の効果」などについてのものが多い。

10こほどの論文をざっと見てみると、効果を否定するものはなかったが、「影響があるかもしれない」にとどまるものが多かった。

私の見解からすると、冬場の寒い時期に短パンだけでは寒いので防寒の効果と、長いのを履いている割にはパフォーマンスに影響が少ないというのが紛れもない効果であって、疲労回復やパフォーマンス向上には期待していない。

しかしどんな寒い時期であっても日本のトップランナーや一般のエリートランナーがレースで履いているところをほとんど見たことがない。
それが現実のような気がする。